ワインをおいしく飲むための基礎知識!!

せっかくワインを飲むなら、ちょっとだけ基礎知識知りたくありませんか?
「ワイン=難しい」と、とっつきにくさを感じているそこのあなた!!

なんてことはない。極論、自分が好き・おいしいと思うものを飲めばいいんです(笑)!!
そのおいしいワインを見つけるために、知ってた方がよい基礎知識をまとめてみました。

1、そもそもワインって何?

ワインの資格

そもそもワインってなんでしょう?
広い意味では「ワイン」はあらゆる果実酒を含んで使われることもありますが、一般的には「ワイン」=「ブドウ原料の果実酒」です。

ワインはブドウ以外の原料を基本的には必要としない、製造方法も極めてシンプルなことが
世界中に広がった理由と言われています。
ざっくり言ってしまえば、ブドウを潰しておいて置いたら、勝手に出来上がるお酒なのです。

その始まりは紀元前。最古の文献として知られているのは「ギルガメッシュ叙事詩」だそうです。旧約聖書にもワインについての記述があり、箱舟で知られている「ノア」が人類で初めてブドウを栽培し、さらに歴史上はじめてワインを醸造した人物だと描かれています。

シンプルさ故、気候や土壌の個性=ワインの個性になっていきます。
人間の手を介さず出来上がる魅力的な個性をもつワインは、神秘的な存在として敬意が払われてきたのかもしれませんね。

ちなみに、

ワインはお酒の製造方法で分類すると、「醸造酒」に分けられます。
この醸造酒をさらに蒸留して造ったお酒は、「蒸留酒」と呼ばれます。

では、問題。

ブドウが原料の蒸留酒は何かご存じでしょうか。

正解は、「ブランデー」です!!

さらにさらに豆知識ですが、

麦から造られる醸造酒は「ビール」、蒸留酒は「ウイスキー」
お米から造られる醸造酒は「日本酒」、蒸留酒は「(米)焼酎」です。

2、テイスティング

「 テイスティング」と聞くと、やたら難しさを感じてしまいますが、要は「メモ」です。ワインの味わいを言葉に置き換えて、ワインの印象を書き留めたり、人にどんなワインだったか説明できるようにしておくためのもの。それをかっこよく言うと「テイスティング」!!

一気に親しみやすくなりませんか?
そして特徴をしっかり書き留めておくために、見るべきポイントが3つあります。

2-1 ステップ①:外観の観察

ワインの正しい色を見るには、十分な自然光と白地の背景が必要です。
そしてグラスを斜めに傾けて色を見ます。
グラスを傾けると、濃淡のグラデーションができるため、判断しやすくなります。

〇濃淡と密度…ワインの凝縮度を反映します。色調が濃い色の赤ワインは一般的にフルボディといえるでしょう。

〇清澄度…ワインの濁りやくすみは、ワインに欠陥がある場合に見られます。
コルクの密閉状態に問題があったり、ワインが古すぎたり、保管状態が悪くワインにダメージを受けている場合におこる状態です。
(ただし、 意図的に濾過していないケースもあり、必ずしも欠陥というわけではないため、あくまでも目安として。)

〇輝き…ワインがキラキラ輝いて見えるものがあるのですが、それは酸が豊かであることがわかります。

〇色…ワインの色調は熟成とともに次第に変化していきます。ワインの熟成とともに白ワインなら橙色、赤ワインなら褐色を帯びていくのでワイン年齢の目安になるといえます。

2-2 ステップ②:香りを嗅ぐ

まずはワインを揺らさないように気を付けながら鼻に近づけ、ワインの香りをそのまま嗅いでみてください。この最初の印象は香りの凝縮度と質を表しています。揮発して最も消えやすいアロマがここで感じられます。

その香りを確認したら、今度はグラスを回しワインを空気と触れさせ、さらに奥深いアロマを確認してください。このグラスを回すことをスワリング呼びます。
スワリングの注意点は「内回り」で回してください。
誤って強く回してしまっても、内回りであれば自分にかかるだけで他の方にはかかりません。逆だと・・・、大変です(笑)ので注意しましょう。

香りは3段階で構成されています。

第1アロマ…ぶどう由来の香りです。主に他の果物や花、ハーブなどで表現されます。
第2アロマ…醸造由来の香りです。香辛料やパンやビスケット、チョコレート、コーヒーなどの言葉で表現されます。
第3アロマ…熟成由来の香りです。ドライフルーツや調理フルーツ、香辛料、動物、土などで表現されます。

2-3 ステップ③:味わいの確認

口にワインを少し入れ、よく口の中にいきわたらせて味を確認します。
唇を少し開いて空気をゆっくり吸い込み、口の中のワインを撹拌させると香りはさらに強く感じられます。ここで感じる香りをアフター・フレーバー(含み香)と呼びます。

ワインを吐き出した後、どれくらいワインの香りが持続するかも重要です。
これを「余韻」と言います。

白ワインのバランスは「酸味」と「甘み」2つの要素を、赤ワインのバランスは「酸味」と「甘味」に加え「タンニン=渋み」3つの要素を見ていきます。

3、ブドウの種類

3-1 白ブドウと黒ブドウ

ブドウは大きく黒っぽい果皮をもつ黒ブドウと、黄緑色の果皮を持つ白ブドウに分かれます(中間のピンクっていうのも若干存在しますが・・・)。

白ブドウは黒ブドウが突然変異をしたものだと考えられています。
例えば、ピノ・ノワール。これは黒ブドウの品種名ですが白もあり、こちらはピノ・ブランと呼ばれています。

基本的には、白ワインは「白ブドウ」から、赤ワインは「黒ブドウ」から(赤ブドウとは呼ばないですね~!!)造られています。
ただし、製造方法によっては黒ブドウから白が造られることもあるんです。

開店準備

3-2 白ワインってどんなワイン?

白ワインはブドウの果汁だけをアルコール発酵させて造ったワインです。ただ、先ほどもちらっとお話しましたが黒ブドウから白ワインが造られることもあるんです。それは「果汁のみを使う」からなんです!!

白ワインの味の構成要素は酸味と甘み。渋みは果汁だけ使用するため、わずかしか含まれていません。そのため、「酸味」がかなり重要となってきます。

酸っぱいか酸っぱくないか…、というのが大雑把ではありますが最初の分類になるでしょう。
この酸味は、産地の気候や品種によって影響を受けます。

白ワインは割と冷涼な気候を持つ産地で盛んに造られています。
寒い地域で育てられたブドウは熟成度が低いので、糖度もあまり上がりません。
つまり「酸っぱい」んです。
白ワインの場合、この「酸っぱさ」がワインの好ましい個性となります。

そして白ワインのイメージとして、「すっきり、さっぱり」で割と軽めのボディ!!と思っている方が多いのではないでしょうか。
例外はあれど、寒冷地で育ったブドウから造られるワインはこういう印象のワインになりやすくなります。
フランス北部(ロワール地方、シャンパーニュ地方、アルザス地方、ブルゴーニュ地方北部)やドイツ、ニュージーランド(一部)などがあげられます。

チリやアルゼンチンに代表される温暖な産地の白ワインは果実味・アルコール・ボディの
しっかりしたスタイルになる傾向です。酸味は中程度から弱めのものが多くなっています。

3-4  白ワインの代表的なブドウ品種

Chardonnay~シャルドネ~

もっとも人気のある白ブドウ品種。
世界中の人を魅了するシャルドネは、白ワインの「王様」と言える品種でしょう。

ブドウの特徴

もともとはフランス中部ブルゴーニュ地方原産のブドウで、ブドウ自体に際立った個性がない「ニュートラル」なブドウの為、産地の特性や気候の違い、また醸造テクニックを味わいに反映させるため、驚くほど多彩な表情を見せるブドウです。

独特な風味は少ないものの「果実味」・「酸味」・「骨格」はしっかりしたブドウのためワイン用のブドウとしてのポテンシャルはとても高いため、どんな味わいに造ってもおいしくできる、すごい奴なんです!!さらに早熟する品種なので寒冷地でも栽培できるのも人気の理由の一つです。

ブドウの風味・味わい
【冷涼】

酸味が強いのが特徴。青リンゴや洋ナシなどの緑色系果実やレモンなどの柑橘系、キュウリのような青野菜の風味をもちます。

【温暖】

レモンなどの柑橘系の香り、少しメロンの風味を伴うモモなどの有核果実系、マンゴーなどトロピカルフルーツの風味を感じます。

【高温】

バナナやパイナップル、マンゴーやイチジクなどトロピカルフルーツの香りが強くなっていきます。

映画監督の要望もそつなくこなしながらも自分をしっかりもって、どんな役でもこなす「一流女優」のような品種ですね(笑)。

Sauvignon Blanc~ソーヴィニョン・ブラン~

草原のようなさわやかさが魅力のソーヴィニョンブラン。「すっきり・さっぱり」なワインを探しているときにはこれ!!

ブドウの特徴

フランス北西部ロワール地方が原産のブドウです。
名前の由来はフランス語の「ソヴァージュ(野性的な)」から来たといわれ、早熟で樹勢の強いブドウです。切れのある酸が命のこのブドウは、冷涼な産地で活きるタイプです。

鮮烈な華やかなアロマとシャープで爽やかな酸が特徴のワイン。
ステンレスタンクで醸造することで、フレッシュな香りを生かしたワインが多く、イキイキとした果実味が魅力です。

ブドウの風味・味わい

冷涼または温暖な気候が適していて、酸味が高いワイン。
アロマティックなブドウ品種で、一般的には若いうちに飲むのに向いています。

【未熟】

芝や草を思わせるグリーンノート、青ピーマンやアスパラガスに例えられるような青野菜の風。

【中熟】

エルダーフラワーのような花のアロマ、レモンやライムなどの柑橘系の香り、西洋スグリなどの緑色系果実の風味を感じます。

【完熟】

モモやパッションフルーツなどのトロピカルフルーツの風味。

シャープな顔立ちの新人アイドル系ワインといったところでしょうか(笑)

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