
少し間が空いてしまいましたが、ニュージーランドのワイン産地について前回まで、ニュージーランド北島のワイン産地をご紹介してきました。
今日は南島のワイン産地を見ていきましょう。
南島 ~South Island~
南島は北島より冷涼な気候です。そのため、南島のブドウ栽培地は東側に位置するところが多くなっています。南島の中央を走る南アルプス山脈によって雨を運ぶ西風から守られています。が、やはり降水量は多く、成熟期には生産者の頭を悩ませます。しかし、土壌の水はけの良さが救いとなっています。

マールボロ(Marlborough)
ニュージーランドのブドウ栽培の中心地であるマールボロ。国内最長の日照時間と水捌けがよくミネラルを豊富に含んだ土壌はブドウの栽培に最適と言われています。栽培されているブドウの大半はソーヴィニョン・ブランです。
そしてこの地で誕生したソーヴィニョン・ブランによって、ニュージーランドワインは国際舞台で脚光を浴びるようになりました。
その舞台となるブドウ畑のほとんどは、隣接する二つの河口の渓谷、ワイラウ・ヴァレー(Wairau Valley)とアワテレ・ヴァレー(Awatere Valley)にあります。
ワイラウ・ヴァレーのほうが規模が大きく広いため、さまざまな方角・標高をもたらし、気候は均一ではありません。ここで生まれるソーヴィニョン・ブランはトロピカルフルーツの風味をもち、活き活きとした酸が特徴です。
一方、アワテレ・ヴァレーはワイラウよりも乾燥していて、冷たい風が強くなっています。そのため、ここで産出されるソーヴィニョン・ブランは、より高い酸味と強い草の特徴を持っています。
毎年2月には「マールボロ・ワイン&フード・フェスティバル」が行われ、地元ワインとマッスル(ムール貝)料理のマリアージュが楽しめます。
機会があれば、ぜひ足を運んでみてください。
シャルドネやピノ・ノワールも広く栽培されていて、特に、この地で栽培されるピノ・ノワールはミディアムボディで、洗練されたタンニンとチェリーやクランベリーの風味を持つことが多く、この品種に注目する生産者が増え、ますます印象的なワインが続々と誕生しています。

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ネルソン(Nelson)
南島では東岸に位置する産地が多いなかで、ネルソンは北西部に位置しています。マールボロ地区よりも冷涼で雨は多いですが、「サニーネルソン」という愛称で親しまれるほど日照時間が長い地域です。そのため、果樹園が多いことでも有名なエリアです。ここでは小規模ながら質の高い個人経営のブティック・ワイナリーがたくさんあります。
ソーヴィニョン・ブランやピノ・ノワール、シャルドネが栽培されていますが、リースリングやピノ・グリといったアロマティック品種も成功しています。

カンタベリー(Canterbury)
カンタベリーのブドウ栽培の中心地は2か所。1970年代後半からワイン産地であるクライストチャーチと近年急成長を遂げているワイパラ・ヴァレーです。
クライストチャーチは太平洋からの冷涼な風による影響を受けますが、ワイパラ・ヴァレーは丘陵地帯にあるため海洋の影響を受けにくく、北西風による暖かい風の恩恵を受けやすくなっています。
ソーヴィニョン・ブランとピノ・ノワールがもっとも多く栽培されいてる、ワイパラ・ヴァレーでは上質のリースリングが注目されています。

セントラル・オタゴ(Central Otago)
ゴールドラッシュ時代に築かれた町がたくさんあり、金の採掘で賑わった時代の名残を残しているセントラル・オタゴ。
ワイン界におけるセントラル・オタゴは、世界最南端にあるワイン産地です。
内陸部に位置し、南アルプスの丘陵地帯にブドウ栽培地が広がります。方角も土壌も標高も異なるいくつもの渓谷を含む広大な範囲に広がっています。
ニュージーランドの他のエリアとは異なりセントラル・オタゴは大陸性気候で、朝晩と夜また季節による気温差が激しくなっています。そして日射が非常に強いため、ここで産出されるワインはアルコール度が高くなることが特徴です。
このエリアで最も有名な品種はピノ・ノワールです。凝縮感のある熟した赤系果実の風味をもち、ジューシーで力強いフルボディのワインが特徴です。
そのほかにもピノ・グリ、リースリング。シャルドネが造られています。
いかがでしたか?
南島もとても魅力的なワイン産地がそろっています。そして旅行するにも、南島は写真に収めておきたくなるような美しい景色が待っています。
今度は南島の観光スポットについても、まとめてみたいと思います。

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