
ワインの味わいを決める要素の一つ、ブドウ品種。その土地独特の土着品種などを含めると10,000種類以上のワイン用ブドウ品種あるといわれています。
今日はそのなかでも、知っておくとレストランなどで困らない、白ワインの代表的なブドウ品種をご紹介します。
白ブドウと黒ブドウ
ブドウは大きく黒っぽい果皮をもつ黒ブドウと、黄緑色の果皮を持つ白ブドウに分かれます(中間のピンクっていうのも若干存在しますが・・・)。
白ブドウは黒ブドウが突然変異をしたものだと考えられています。
例えば、ピノ・ノワール。これは黒ブドウの品種名ですが白もあり、こちらはピノ・ブランと呼ばれています。
基本的には、白ワインは「白ブドウ」から、赤ワインは「黒ブドウ」から(赤ブドウとは呼ばないですね~!!)造られています。
ただし、製造方法によっては黒ブドウから白が造られることもあるんです。

白ワインってどんなワイン?
白ワインはブドウの果汁だけをアルコール発酵させて造ったワインです。ただ、先ほどもちらっとお話しましたが黒ブドウから白ワインが造られることもあるんです。それは「果汁のみを使う」からなんです!!
白ワインの味の構成要素は酸味と甘み。渋みは果汁だけ使用するため、わずかしか含まれていません。そのため、「酸味」がかなり重要となってきます。
酸っぱいか酸っぱくないか…、というのが大雑把ではありますが最初の分類になるでしょう。
この酸味は、産地の気候や品種によって影響を受けます。
白ワインは割と冷涼な気候を持つ産地で盛んに造られています。
寒い地域で育てられたブドウは熟成度が低いので、糖度もあまり上がりません。
つまり「酸っぱい」んです。
白ワインの場合、この「酸っぱさ」がワインの好ましい個性となります。
そして白ワインのイメージとして、「すっきり、さっぱり」で割と軽めのボディ!!と思っている方が多いのではないでしょうか。
例外はあれど、寒冷地で育ったブドウから造られるワインはこういう印象のワインになりやすくなります。
フランス北部(ロワール地方、シャンパーニュ地方、アルザス地方、ブルゴーニュ地方北部)やドイツ、ニュージーランド(一部)などがあげられます。
チリやアルゼンチンに代表される温暖な産地の白ワインは果実味・アルコール・ボディの
しっかりしたスタイルになる傾向です。酸味は中程度から弱めのものが多くなっています。
白ワインの代表的なブドウ品種
では、白ワインのブドウ品種でよくお目にかかる、これさえ押さえていれば失敗しない主要5品種の内、今日は2品種をご紹介します。
Chardonnay~シャルドネ~

もっとも人気のある白ブドウ品種。
世界中の人を魅了するシャルドネは、白ワインの「王様」と言える品種でしょう。
ブドウの特徴
もともとはフランス中部ブルゴーニュ地方原産のブドウで、ブドウ自体に際立った個性がない「ニュートラル」なブドウの為、産地の特性や気候の違い、また醸造テクニックを味わいに反映させるため、驚くほど多彩な表情を見せるブドウです。
独特な風味は少ないものの「果実味」・「酸味」・「骨格」はしっかりしたブドウのためワイン用のブドウとしてのポテンシャルはとても高いため、どんな味わいに造ってもおいしくできる、すごい奴なんです!!さらに早熟する品種なので寒冷地でも栽培できるのも人気の理由の一つです。
ブドウの風味・味わい

【冷涼】
酸味が強いのが特徴。青リンゴや洋ナシなどの緑色系果実やレモンなどの柑橘系、キュウリのような青野菜の風味をもちます。
【温暖】
レモンなどの柑橘系の香り、少しメロンの風味を伴うモモなどの有核果実系、マンゴーなどトロピカルフルーツの風味を感じます。
【高温】
バナナやパイナップル、マンゴーやイチジクなどトロピカルフルーツの香りが強くなっていきます。
映画監督の要望もそつなくこなしながらも自分をしっかりもって、どんな役でもこなす「一流女優」のような品種ですね(笑)。
Sauvignon Blanc~ソーヴィニョン・ブラン~

草原のようなさわやかさが魅力のソーヴィニョンブラン。「すっきり・さっぱり」なワインを探しているときにはこれ!!
ブドウの特徴
フランス北西部ロワール地方が原産のブドウです。
名前の由来はフランス語の「ソヴァージュ(野性的な)」から来たといわれ、早熟で樹勢の強いブドウです。切れのある酸が命のこのブドウは、冷涼な産地で活きるタイプです。
鮮烈な華やかなアロマとシャープで爽やかな酸が特徴のワイン。
ステンレスタンクで醸造することで、フレッシュな香りを生かしたワインが多く、イキイキとした果実味が魅力です。
ブドウの風味・味わい
冷涼または温暖な気候が適していて、酸味が高いワイン。
アロマティックなブドウ品種で、一般的には若いうちに飲むのに向いています。

【未熟】
芝や草を思わせるグリーンノート、青ピーマンやアスパラガスに例えられるような青野菜の風。
【中熟】
エルダーフラワーのような花のアロマ、レモンやライムなどの柑橘系の香り、西洋スグリなどの緑色系果実の風味を感じます。
【完熟】
モモやパッションフルーツなどのトロピカルフルーツの風味。
シャープな顔立ちの新人アイドル系ワインといったところでしょうか(笑)

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