
白ワインの代表的なブドウ品種
今日は先日のシャルドネ、ソーヴィニョン・ブランに引き続き、白ワインの代表的なブドウ品種3種をご紹介します。
Riesling~リースリング~

ドイツを代表する白ワイン用ブドウ品種。しっかりとした酸味と上質な香りをもち爽やかな辛口から甘口ワインまで造られます。
ブドウの特徴
シャルドネと並ぶ「二大高貴白ブドウ」のひとつで、辛口~極甘口の貴腐ワインまでいろんなタイプのワインを造ることができるブドウです。
冷涼な地域を好むアロマティック品種で、強くシャープな酸が特徴です。
しっかりとした酸があることで、銘柄によっては長期熟成に耐えられるポテンシャルをもったワインも生まれています。
ブドウの風味・味わい

【冷涼】
白い花、青リンゴなどの緑色系果実、レモンやライムなどの柑橘系のアロマを持ちます。
【温暖】
柑橘系、モモやアプリコットなどの核果実系の香り、パイナップルやマンゴーのようなトロピカルフルーツの香りを持ちます。
~熟成~
「石油のような香り」と表現される独特な香り、はちみつやトーストのような風味を持ちます。
Pinot Gris/Pinot Grigio~ピノ・グリ/ピノ・グリージョ~

フランスではピノ・グリ、イタリアではピノ・グリージョと呼ばれています。
「グリ」、「グリージョ」は「灰色」を意味していて、果皮が灰色がかったピンク色をしています。赤ワインの用のブドウ品種ピノ・ノワールの突然変異種です。
ブドウの特徴
赤ワイン用品種、黒ブドウのピノ・ノワールの突然変異種のためか、白ブドウの中では特に豊かなボディと果実味を持つブドウです。
色合いも果皮の色がグリ系になり、通常の白ワインよりも濃いめになる傾向があります。
ブドウの風味・味わい

【ピノ・グリージョ】~イタリア~
辛口でライトからミディアムボディ 。酸を失いやすいブドウの為、イタリアでは早めに収穫して軽やかな味わいに仕上げるスタイルが主流です。緑色系果実と柑橘系の香りを持ちます。
【ピノ・グリ】~フランス~
フルボディで、グレープフルーツや洋ナシやハチミツのような芳醇なアロマ、バナナやメロンなどトロピカルフルーツのようなアロマを持っています。厚みがあり、ややねっとりとしたオイリーなニュアンスもあります。
Semillon~セミヨン~

フランス南西部ボルドー地方のブドウです。単一品種よりも他のワインとブレンドされることの多い品種です。貴腐ワインの原料としても知られています。
ブドウの特徴
樹勢が強く、病害にも比較的強いため安定した収量が期待できる品種です。
香りは穏やかであまり主張しない香りと、落ち着いた果実味、どっしりとした重量感のあるボディがこのブドウの特徴です。
果皮が薄く貴腐が起こりやす為、貴腐ワインの原料になります。
ブドウの風味・味わい
フランスのボルドー地方では、辛口と甘口の両方で原料となっています。
辛口…ボルドー地方のグラーヴ地区でなどでは、ソーヴィニョン・ブランとブレンドすることで補完した爽やかなコクを兼ね備えた長期熟成タイプが生産されています。
甘口…ボルドー地方のソーテルヌ地区では、セミヨンを主体とした貴腐ワインが生産されています。
オーストラリアのハンター・ヴァレーという産地では、セミヨン100%の辛口ワインを生産しています。早めに収穫することで、きれいな酸味をブドウに残します。ライトボディで低いアルコール度が特徴です。
いかがでしたか。
銘柄によっては、酸が低くなったり香りが変わったりということもありますが、大まかな目安となるブドウの個性をまとめてみました。
レストランなどでワインを選ぶ際の参考になれば嬉しい限りです。

#ニュージーランド #NZワイン #wine #赤ワイン #白ワイン #red wine
#white wine #ワイン基礎知識 #うんちく#ブドウ #品種 #入門
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。