
ワイン資格について最終回となる今日は、クローバルスタンダードが学べるWSET(ダブリュー・エス・イー・ティーと呼びます)についてご紹介します。
私も受講&認定試験を受けた資格です!!
WSET(Wine & Spirit Education Trust)

WSETはWine & Spirit Education Trust(ワイン&スピリッツ・エデュケーション・トラスト)という、ロンドンに本部をおく世界最大の教育機関が認定する資格です。
世界70か国、約700の認定校、15以上の言語で学ばれている資格です。
グローバルスタンダードが学べるWSETは、Level1からLevel4までの4段階に分かれており、
1から4へ難易度が上がっていきます。
WSETの教育カリキュラムは独自に開発されたものです。ワインを評価するうえで重要なテイスティングについても”系統的アプローチ法”というものがあり、そのメソッドに添えば、だれでも適切なワイン評価を行うことができます。
私はテイスティングはあまり得意ではなかったので、これは目からうろこでした。ただ、「おいしい」ではなく、一つ一つの味覚に評価をつけそれを総合評価する。初めてワインについて勉強する私にとってはありがたい指標でした。
テイスティングもいきなり難しいものではなく、レベルが上がるにしたがって分析する項目が増えてくるといった感じになります。
例えば、レベル2で「甘味」は「甘い」と表現していたものが、レベル3では「やや甘い」、「かなり甘い」と甘味のレベルが細かくなるというイメージです。
そして、WSETの魅力はワインをロジックで学ぶことができるということです。
ただ単にワインの種類や品種、産地を覚えるというだけではなく、「どうしてこのワインは酸が高いのか?」という質問に対して、産地の気候や土壌、醸造方法などを学ぶことで、理論的な裏付けをもとに説明できるようになります。
そのため、WSETはテストだけを受けるということはできず、WSET認定校で講座を受ける最低受講時間が定められています。

それぞれのLevelの難易度は?
では、各レベルがどのくらいの難易度なのか、見ていきましょう。
【WSET Level 1 Award in Wines】
ワインの初心者向けの講座・試験で、日本語による授業・テストを受けることができます。
学習内容は、代表的なブドウ品種と個性、ワインの保管やそのサービス方法、料理とワインの合わせ方の基本、テイスティングを学びます。
受験するには、20歳以上であること、また最低6時間の講座受講が必要となります。
試験は30問の選択式(マークシート式)問題で、70%以上の正解率で合格です。
【WSET Level 2 Award in Wines and Spirits】
Level1より少し難易度があがり、初級~中級レベルの 講座・試験 で、ワインだけではなくスピリッツとリキュールも出題範囲に含まれています。Level2も日本語での講座・試験を受けることが可能です、
内容は世界の主要なブドウ品種と個性やその生産地、製造方法やラベル用語、甘口ワイン、スパークリングワイン、酒精強化ワインなどを学習します。
(2020年1月31日をもって、Level2にはスピリッツとリキュールは含まれなくなります。)
受験するには、20歳以上であること、また 最低16時間の講座受講が必要です。
試験は50問の多肢選択式問題で、55%以上の正解率で合格です。
私はおととし、このコースを受講し認定試験も合格できました!!
普段からワインを飲んでいて興味がある人や、ブドウ品種を5つ以上わかる人なら、このコースから受講で私はよいと思います。
【WSET Level 3 Award in Wines】
ワイン業界で働くプロフェッショナルやワイン愛好家を対象とした上級レベルの資格で、これも日本語での講座・試験が可能です。
JSAのソムリエと同じくらいのレベルと言われています。
ブドウの栽培・醸造やそれがワインに与える影響などワインを正確に評価し、自分の理解のもとワインのスタイル及び品質について自信をもって説明できるようになります。
受験するには、Level2の資格をもっているか、それと同等の知識レベルをがあった方がよいとされています。そして最低30時間の講座受講が必要です。
試験はユニット1筆記試験とユニット2実技試験の二部構成となっています。
筆記試験は50問の回答選択式(マークシート式)と、短い記述式のテストです。
テイスティングは2種類のワインのブラインドテイスティングが行われます。
これは昨年受験しました。結果は・・・、残念ながら筆記試験が不合格でした(泣)。。。テイスティングはパスしたのですが。
ま、これは圧倒的に自分の勉強不足がまいた種。5月に再試験があるので今から復習頑張ります!!きっと知識が定着するはず!!
ただ、やっぱり論述が肝ですね。選択肢問題になれている日本人にはちょっと不慣れだと思うので、練習が必要な部分かもしれません。
【WSET Level 4 Diploma in Wines and Spirits】
ワインとスピリッツに関して、すべてのことに精通する専門家向けの講座・試験で、 これは英語での講座・試験となります。 以下6つのユニットに分かれて学習します。
受験するには、WSET Level3の認定資格保有が必須条件となります。
さらに最低118時間の講座受講が必要となります。
ユニット1:酒類飲料のグローバル・ビジネス
〇定められたテーマでの論文提出→自宅での執筆が可能
〇小論文筆記試験(75分)
ユニット2: ワイン生産(ブドウ栽培、醸造)
〇選択式100問の筆記試験(90分)
ユニット3:世界のスティル・ワイン
〇論文5問(3時間)とワインテイスティング12銘柄(2時間)
ユニット4:世界のスピリッツ
〇3種のSpirts tasting+商品知識についての筆記(65分)
ユニット5:世界のスパークリング・ワイン
〇 3種のSparkling tasting+商品知識についての筆記(65分)
ユニット6:世界の酒精強化ワイン
〇 3種のFortified(Liqurer)wines tasting+商品知識についての筆記(65分)
試験は全6ユニットを合格した時点で資格が認定されます。
試験日や試験内容はそれぞれ異なります。どのユニットも55%以上の正答率で合格できます。
いかがでしたか。WSETおもしろそうでしょう?
日本では認定校が以下2校のみです。興味のある方はぜひ見てみてください。
アカデミー・デュ・ヴァン https://www.adv.gr.jp/curricula/WSET/
キャプラン ワインアカデミー https://www.caplan.jp/wine/first/wset/index.html
今年は、WSETのLevel3の筆記の再試験と日本ソムリエ協会(JSA)のワインエキスパートを取得する予定です。一緒に頑張れる方が一人でも増えると嬉しいなぁ。

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